あなたは今、「投資銀行は普通の銀行と何が違うの」と考えているのではないでしょうか。そこで、この記事は投資銀行が普通の銀行と異なる点と何をしているのかをわかりやすく述べていきます。5分くらいで読むことが可能です。
この記事を読むことができれば「投資銀行の役割はこういうことなのか」や「普通の銀行とは違うのか」と理解できるようになります。
銀行には2種類ある
結論として、普通の銀行は商業銀行と呼ばれており投資銀行とは違うのが特徴です。まずは2つの違いを述べていきます。
商業銀行と投資銀行の違いとは?
— まさひら 読書家×ブロガー 日々継続 (@Arihasam303) 2021年1月9日
・個人を相手にするのが商業銀行で事業法人や機関投資家などを相手にするのが投資銀行です。
・資本の流れが間接金融(銀行が仲介する)のが商業銀行で直接金融(銀行が仲介しない)のが投資銀行です。
投資銀行は日本でいう証券会社のことです。
- 日本の商業銀行では個人や会社を相手に融資や預金を軸にして業務をしています。
- 投資銀行は、事業法人や機関投資などを相手に、株式や債券の引き受けといったM&A(Mergers&Acquisitions)のアドバイザリー業務等をやっています。
投資銀行の資金調達方法とは?
投資銀行の資金調達方法は資金調達の実行とM&Aなどによるコンサルティングで稼いでいるのが特徴です。資金調達ときいて投資銀行は間接金融ではないのかと思うのではないでしょうか。しかし、投資銀行は直接金融による資金調達を支援して実行しているのが特徴です。
資金調達方法の例として内部賃金による資金調達と外部資金による資金調達です。
- 内部賃金では資本金や利益準備金など
- 外部賃金では新株の発行や債務による資金調達
資金調達の実行や戦略などは投資銀行の4つの部門に行われています。
投資銀行の4大部門って何?
投資銀行の4大部門とは何と気になる人はいるのではないでしょうか。役割などを述べていきます。
- 投資銀行部門
- マーケット部門
- リサーチ部門
- アセットマネジメント部門
順に説明していきます。
投資銀行部門
この部門では主にM&A、株式や債券の引き受け、アセットファイナンスを行っています。M&Aとは日本語にすると「合併と買収」の意味で株式を取得するための買収事業譲渡などいろいろなやりかたを行うものです。
また投資銀行部門はカバレッジとプロダクトの2つの部門に分けられます。カバレッジは営業担当の部署のことで顧客にマーケットシェア新規事業の拡大を提案するのが仕事です。
一方、プロダクト部門ではさらに4つの部門に分けられます。
- M&Aの対象から候補を探しや実行するM&Aアドバイザリー
- 株式の引き受けを担当するECM
- 債券の引き受けをするDCM
- 不動産などもっている資産をもとに資金調達するアセットファイナンス
提案内容からそれぞれの担当に分かれるのが特徴です。
マーケット部門
マーケット部門は銀行などの機関投資家に債券や株式を販売することです。マーケット部門は3つの部門に分かれています。
トレーディング部門では会社の資金をもとにトレーダーが金融商品の売買を行っています。最近ではコンピューターで自動売買でトレーディングをしています。
セールス部門は銀行や保険会社等の機関投資家に債券や株式を販売するのが特徴です。セールス部門は銀行やアセットマネジメントなどのジャンルを1人1つ担当しています。
リサーチ部門
リサーチ部門とは投資銀行部門とマーケット部門に情報提供をする部門です。業務内容は株式市場や債券市場、為替市場の動向をリサーチをしてレポートとして発行することです。リサーチ部門は3つに分かれています。
- 上場企業の投資分析を行う専門家が担当の株式リサーチ
- 債券を発行する企業の分析を行う専門家が担当のクレジット・リサーチ
- 国内外の経済や金融動向を調査する専門家が行っているマクロ・サーチ
3つの部門に分けることによって高品質のレポートをつくることができます。
アセットマネジメント部門
アセットマネジメント部門は法人や個人の資産運用を行う部門です。ですが、現在では投資銀行から独立しており資本運用会社であるアセットマネジメント会社として稼働している会社もあります。
アセットマネジメント部門では3つの役割分担があります。
- 投資判断をするファンドマネージャー
- 個別企業の分析を行うアナリスト
- 地域・国ごとの経済分析をするエコノミスト
投資銀行では成功報酬などで手数料を得ています。しかし、アセットマネジメント会社では顧客から友好的な関係をつくっていき顧客から預かった資産の残高から手数料をいただくのが特徴です。
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます。この記事を読んで投資銀行に詳しくなったら幸いです。